日本語教育とは?日本語教師に必要なスキルを独学で勉強する方法を解説 - にほんご Study

日本語教育とは?日本語教師に必要なスキルを独学で勉強する方法を解説

日本語教師になる

「日本語教師に興味があるけど、何から始めたらいいかわからない…」
「日本語教師ってどうやったらなれるの?」

このようなお悩みはありませんか?

養成講座に通って勉強する方法もありますが、
独学で日本語教師の資格を取得することも可能です◎

本記事では、日本語教師の資格取得を目指して独学で勉強する方法をご紹介します!
日本語教師の職に興味をお持ちの方の参考になれば幸いです💓

こんな方におすすめ!

・これから日本語教育の勉強を始める方

・将来日本語教師として働きたい!とお考えの方

👉日本語教師の資格取得を目指すあなたへ

日本語教育とは?

日本語教育とは、一言で言うと「日本語を母語としない方への日本語指導」です。
旅行で使える簡単フレーズからビジネス日本語まで、幅広い分野で日本語学習を支援します。
国内外で活躍できるので、海外旅行が好きな方や語学力を活かしたい方にもおすすめです。

国語教育との違いは?

同じく日本語を指導する分野で「国語教育」というものがあります。
国語教育は「母語についての教育」ですので
私たちが学校で受けた国語科目の授業のイメージです。

日本語教師はどんな仕事をするの?

日本語教師の仕事と聞いても、具体的なイメージが湧きにくいかと思います。
そこで、実際の日本語教師としての働き方をいくつか紹介します。

①日本国内の日本語学校で日本語を教える。

実は、日本国内にもたくさんの日本語学校があります。
((東京都だけで200校以上!!))
日本語学校では初級〜上級レベルの留学生に対して日本語を教えます。
日本国内での進学や就職を目指す方が多く、
受験対策や面接対策にも対応できる教師が求められています。

②海外の日本語学校で日本語を教える。

海外には様々な種類の日本語学校があります。
子供を対象に外国語に触れる経験をさせるための授業、
日本へ働きに来る方への事前教育を担う機関、
日本での留学を目指す方へ日本語を教える学校、
日系コミュニティで日本文化の継承を支えるお仕事など。
国や地域、学校によって様々な分野の日本語/日本文化教育が求められています。

③青年海外協力隊として、海外で日本語を教える。

青年海外協力隊にも「日本語教師職」という枠があります。
ボランティアのイメージが強いですが、実はちゃんとお給料ももらえますし、
現地には協力隊メンバーをケアしてくれるパートナーがいるようです。
自分1人で海外の日本語学校を探すのが難しいという方にはお勧めの選択肢です。

④オンラインで日本語を教える。

巷では「テレワーク」「在宅勤務」などの言葉が流行りですが、
日本語教育ももちろんオンラインで完結可能です。
YouTubeやTikTokで自分で発信して稼いでいる人もいますし、
国内外の日本語学校でオンライン日本語教師の求人もありますし、
オンラインのプラットフォームで日本語教師登録をして学生を受け持つこともできます。
詳しくはこちらの記事で↓↓

日本語教師の将来性ってどうなの?年収は?

日本語教師の資格勉強を始めるにあたり、
日本語教師という職業の将来性や年収についてもご紹介します。

クチコミやネット調査によると、日本語教師の収入は300〜450万円程度のようです。
正社員での月収は20万円以上コマあたりの単価は1500〜2000円程度が相場です。

ただ、働き方や働く場所で収入は大きく変わります
海外で働く場合はその国の物価によって上下する場合が多いですし、
オンライン日本語教師は最近競争率が高く、単価の値下げ競争に巻き込まれる可能性もあります。
自分にとってどんな働き方が最適なのか、よく吟味する必要がありますね😇

業界としては、日本語教育の市場は拡大しているように感じます。

少子高齢化が進む日本では、外国人人材の受け入れは必須の課題ですし、
国としても日本語教師の資格を国家資格化するなど制度を整えている段階です。

「日本人だから日本語くらい教えられるよ」とお考えの方も多いですが、
「日本語ができる」ことと「日本語を教える」ことには雲泥の差があります。

ライバルが増えつつある今だからこそ、
専門的な知識を身につけたプロの日本語教師を目指して欲しいと思います😇

日本語教育を独学で勉強する方法とは?

まず日本語教育の勉強を始めるにあたり、
目標に掲げていただきたいのが『日本語教育能力検定試験試験』の合格です。

2022年現在、国が定めた日本語教師の資格というものはまだ存在していませんが、
日本語教師の求人では『日本語教育能力検定試験試験』の合格を基準にしているところが多いです。

この試験は学習範囲の幅が広く苦手意識を持つ方も多いようですが、
その分、合格すれば幅広い知識と専門性を持った教師として堂々と教壇に上がることができます

日本語教育を独学で勉強するのに向いている人

日本語教育の養成講座を受講するのではなく、独学で学ぶことで
「費用が安くすむ」「時間に縛られない」というメリットがあります。
自分で学習計画を立て、受験勉強に励む経験は
日本語教師になってからも役に立つ経験となることでしょう。

しかし前述もしましたが、日本語教育能力検定試験は出題範囲が広く、
専門的な知識を問われる問題や、筆記問題、リスニング問題などもあります。

ついつい自分を甘やしてしまう人や、勉強が苦手な人、
「むしろある程度お金を払ったほうが後に引けずにやる気が出る」
という方は養成講座の受講の方がお勧めです。

その他、養成講座では実際に模擬授業を行う機会などもあります。
これまで教育に全く関わったことがない方や、
机上の空論だけ学んで教師になるのに不安が大きい方などにも、
養成講座の受講をお勧めします。

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日本語教育を独学で勉強する前に準備するもの

日本語教育能力検定試験に向けた勉強を独学で頑張りたい!
という方に向けて、お勧めの教材をご紹介します。

まずは アルク通信講座の「NAFL日本語教師養成プログラム」教材です。
※2022年7月現在、一時的に販売中止となっていますが、
古いバージョンのものがメルカリで販売されています!!
むしろお買い得なのでそちらもお勧めです!!

NAFL 日本語教育能力検定試験合格セット
難易度の高い、日本語教育能力検定試験の合格に必要な解答力と、日本語教師として教えるための知識が習得できる、テキストと書籍をセットにした独学で学べる教材です。

「日本語教育の現場」「日本語の文法」「音声」「異文化理解」「カリキュラム制作」などジャンルごとに本がまとめられており、かなりボリュームのある教材です。

読破と理解に時間がかかりますが、章ごとに練習問題が設けられていたり、
リスニング問題を学ためのCDがついていたり
、と大変使いやすい教材でした!!

定価は10万円といいお値段がするのですが、値段以上の価値がある本だと言えます!

日本語教育を独学で勉強する流れ

日本語教育能力検定試験は毎年10月ごろに実施されていますが、
1年〜数年のスパンで学習計画を立てるのがお勧めです。

学習計画は、高校や大学の受験と同じようなイメージです。

1. 日本語教育能力検定試験の出題範囲を全体的に学習する。
2. 復習。もう一度1を見直す。
3. 練習問題を解く。苦手を見つける・克服する。
4. 記述式試験の対策をする。
5. 模擬試験を解く。苦手を見つける・克服する。

※フルタイムで働きながらの勉強の場合、
1〜3で半年から1年、
4〜5で3ヶ月から半年

くらいをイメージするといいと思います。

それでは、各ステップについて具体的に説明していこうと思います。

ステップ1:日本語教育能力検定試験の出題範囲を全体的に学習する。

まずはアルク通信講座の「NAFL日本語教師養成プログラム」教材を一通り全部学習します。
出題範囲の知識をしっかり頭に叩き込みましょう。

お好きな方法で勉強してもらえたらと思いますが、私のおすすめは
・ひたすら音読
・重要語句を緑で塗りつぶして、赤い下敷きで隠すやつ ((伝われ))
このような方法です:-)

NAFL 日本語教育能力検定試験合格セット
難易度の高い、日本語教育能力検定試験の合格に必要な解答力と、日本語教師として教えるための知識が習得できる、テキストと書籍をセットにした独学で学べる教材です。

ステップ2:復習。もう一度1を見直す。

1をもう一度行います。意外とすっかり忘れているものです…😂

ステップ3:練習問題を解く。苦手を見つける・克服する。

次に練習問題を解いてみましょう!
おすすめはやはりアルク出版で「日本語教育能力検定試験 合格するための本」です。

しっかり学習 → 区分別の問題演習 と段階を踏んでくれているので、とっつきやすい問題集です。
私の友人にはこの本1冊で合格しちゃった強者もいました…😂

練習問題は解いたらそのままにはせず、
「苦手を見つける&克服する」までセットで行ってください:-)

ステップ4:記述式試験の対策をする。

前述の教材にも記述式試験対策は多少載っていると思うのですが、
1冊くらい、記述式試験対策の本を買って練習しておくべきだと思います。

「日本語教育能力検定試験に合格するための記述式問題40」という本で
40問くらい記述式問題の練習をすれば、
問題の傾向と答え方がわかるようになると思います。

※アルク出版の本ばかり紹介していますが、アルクの関係者ではありません…笑
全て実際に私が使った本で、本当に使いやすかったのでご紹介しています😇💓

ステップ5:模擬試験を解く。苦手を見つける・克服する。

最後に、時間配分の練習と実力を図るためにも
いくつか模擬試験を解いてみるといいと思います。

模擬試験問題は過去に紹介した教材の中にも含まれていますが、
他にもっと問題が欲しい!という方にはこのような教材もおすすめです。

その他、検定試験公式HPで過去問題の購入や、
練習問題のダウンロードができます。ぜひご活用ください!

模擬試験も解いたあとは放置しないで、
必ず苦手を見つける&克服までセットで行ってください:-)

日本語教育を独学で学ぶ上でのポイント

日本語教育の勉強を独学で行う上でのポイントをいくつか紹介します。

・目的と目標を定める

日本語教育能力検定試験に合格して何をしたいのか、
その勉強は自分の人生にとってどのくらい重要なのか、
いつまでにどのくらいの知識を身につけたいのか、、、

まずは、これらの問いに1秒で答えられるくらい
明確で具体的な目標を定めましょう。

日本語教育を学ぶ目的や目標の明確さが、
日々の学習のモチベーションにつながります。

・学習計画を立てる

次に、綿密な学習計画を立てましょう。

計画は常に
「具体的で」「計測可能な」「達成可能性の高い」「興味がある」「期限がある」
これらの5要素を含むように組み立てましょう。

ここで得た計画を立てる力とそれを成し遂げる力は、
日本語教師になった後にも役立つもの
となります。

・友人を巻き込む

やはりどうしても一人ではやる気の出ない日、
頑張れない時期が訪れるのも事実です。
どんな環境でも自分に厳しくいられるのが理想ですが、
気持ちだけではどうにもありません。

同じ志を持つ友人を傍目に見るだけでやる気が湧いてきますし、
行き詰まった時には相談し合える、フィードバックし合える
仲間がいることは大きな力になります。

・形から入る

日本語教師の勉強を始めるのだと心に決めたのなら
周りに目標を宣言する、書籍を買う、試験に申し込んでしまう、
のように何か行動を
起こしてみましょう!

「勉強したいけど時間が…」「今日はどうしてもやる気が…」
なんて言っていたら、いつまで経っても始まりません^^

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日本語教育を独学で学んでから就職までの平均期間

日本語教育の勉強を始めてから日本語教師として
働き始めるまでにどのくらいの期間がかかる
のでしょうか、

このような疑問を持つ方も多いかと思いますが、
実際には日本語教師として働き始めることは今すぐにでも可能です。

しっかり1年〜数年の時間をかけて日本語教育能力検定試験に
合格してから就職
を目指すこともできますし、
数ヶ月〜半年の養成講座を受講してから日本語教師になることもできます。
今すぐ教師登録をして日本語教師の肩書を持つことだってできますよ😇💓

日本語教育能力検定試験の合格を目指すのであれば
先述の通り、1年〜数年スパンで考えるのがおすすめです:-)

独学が苦手なあなたには養成講座の受講がおすすめ!

自己管理がしっかりできる方には独学での勉強がおすすめですが、
毎日の仕事や学業と日本語教育の勉強を両立するのは簡単ではありません。

「他の人の目があればもっと頑張れるのに…」
「他の人との刺激の中でもっといろんなことを学びたい」
「わからない時にすぐに質問できる先生が欲しい」

このような方には、日本語教師養成講座がおすすめです。

※日本語教師養成講座の修了も、日本語教師求人の要件となっていることが多いです。
日本語教育能力検定試験の前に講座を受けてみるというのもアリですね◎

三幸学園の日本語教師養成講座プログラムでは、オンラインの「無料セミナー」
も実施
されています。少しでも興味のある方はぜひ無料セミナーの体験をしてみてください🙌

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