日本語は世界一難しい?外国人にとって難しいポイントを解説! - にほんご Study

日本語は世界一難しい?外国人にとって難しいポイントを解説!

日本語は世界一難しい?外国人にとって難しいポイントを解説! 役立つ知識
日本語の授業作りで悩んでいる人

外国人の方に日本語を教えたことがある人「外国人の方に日本語を教えるのって難しいな…。日本語は他の言語と比べて難しい言語のような気がするけど、どうなのかな…。外国人にとって日本語のどんな点が難しいのか知りたい!」

このような疑問に答えます。

本記事の内容

・他の言語と比較した日本語の難しさ

・外国人の方が日本語学習の中で難しさを感じるポイント

この記事を書いているわたしは、日本語教育学科を卒業しており、現役の日本語教師です 👩‍🏫当ブログでは日本語教師向けた「ためになる」情報や時短ツールを発信しています。

日本語教師の方のよくある悩みで、「外国人の方にとって、日本語ってどのくらい難しいんだろう…」「私たちが普段当たり前に使っている日本語の、どんなポイントが難しいのかな…」等があると思います。

私も初めの頃は特に、「外国人の方がわからないポイントがわからない…😂」と壁にぶち当たっていました…。

しかしこちらの書籍を読んで、日本語の難しさのポイントが大変わかりやすく整理されていたので、今回は一部を抜粋・要約させていただきました。

本書は他にも日本語教育業界の基礎的な知識がざっくり全体的に身につくような内容になっていました。本記事では「日本語の難しいポイント」に絞って解説しますが、他にも「日本語教育業界の現状」や「教授法」「日本語教育の歴史」などについて知りたい方はぜひ本書を手に取ってみてください!

日本語は難しい言語か?【答え:世界一難しい】

いきなり結論ですが、日本語は他の言語と比べて難しい言語だと言えます。しかも、世界一レベルです。その理由を解説します。

アメリカ合衆国・国務省が【世界一難しい】と認定

こちらはアメリカ合衆国・国務省のウェブサイトです。

Foreign Language Training - United States Department of State
The School of Language Studies (SLS) provides language and culture training to U.S. government employees with job-related needs. It addresses all aspects of lan...

こちらの記事では、世界の言語の難易度が示されています。

*アメリカの外交官がその言語を習得するまでにどのくらいの時間がかかったか、をベースに言語の難易度を分けています。そのため、英語母語話者にとっての難易度になっています。

難易度レベル言語の例学習に必要な時間
1デンマーク語、オランダ語、フランス語など24-30週間 (600-750時間)
2ドイツ語、インドネシア語、スワヒリ語など36週間 (900時間)
3ネパール語、ロシア語、ベトナム語など44週間 (1100時間)
4日本語、中国語、韓国語など88週間 (2200時間)

日本語は「最も難しい」とされているレベル4の言語に分類されています。つまり、世界で最も難しい言語の一つということです。

日本語学習者にとって難しいポイントはどこ?【答え:語彙】

世界最高レベルに難しいと認定されてしまった日本語ですが、外国人の方にとって特に難しいポイントはどこでしょうか?

言語学習には「発音」「文法」「語彙」の3つの側面がありますので、一つずつ解説していきます。

日本語の「発音」の難易度は、『易しい』

日本語の発音は、他の言語と比べて難易度が高いわけではありません。

日本語の音素(発音の最小単位)は24音素です。一方、英語の音素は44音素あります。これは、日本語よりも英語の発音の方が複雑であることを示しています。そのため、日本人にとって英語の発音は難解です。

例えば、日本語では「ア」と表記される音が、英語では [æ] [ʌ] [ɑ] の3種類に分かれます。日本人にとってはこの3つの「ア」の使い分けが非常に難しいのです。

【一瞬でクリアになる英語発音】 3つの『あ』の発音のコツ。母音 æ ʌ ɑ
hat - hut - hot の発音は意外と簡単! IPAの発音記号は この3つの英語の『あ』を綺麗にするだけで、すっごくネイティブっぽい発音になります。 の音は cat『ケァット』の『ェア』。 は脱力の『ア』で、 はお医者さんに喉の奥を見せる時の『あー』。 比較する...

逆に、英語母語話者にとっては日本語の発音は単純で、簡単に感じられるということになります。

日本語の「文法」の難易度は、『易しい』

次に、日本語の文法をみていきます。日本語の動詞の活用は3種類(1グループ、2グループ、3グループ)と、少ないです。また、主語の性別や人数による動詞の活用もありません。

一方、ヨーロッパ系の言語では動詞の活用が5種類ほどあり、さらに不規則動詞が数えられないほど多く存在するような言語も珍しくありません。また、主語の性別や人数によっても動詞が変形します。

このような観点から見ると、日本語の文法の難易度は比較的易しいと言えるでしょう。

日本語の「語彙」の難易度は、『超難しい』

最後に、日本語の語彙について考えます。日本語の語彙は他言語と比べて大変難しいと言えます。理由は「表記の複雑さ」「漢字の難しさ」「語彙量の多さ」の3点です。

語彙が難しいポイント①表記の複雑さ

まず、日本語の語彙が難しい理由として「表記の複雑さ」があります。「表記」とは言語と書き表す「文字」のことです。

まず、日本語には「ひらがな」「カタカナ」「漢字」の3種類の文字があります。日本語以外に、3種類の異なる文字を使い分けている言語はありません。そのため、外国人の方にとって「なぜ3種類の文字を使い分けるのか」「どのように使い分けるのか」が理解しにくいポイントになります。

語彙が難しいポイント②漢字の難しさ

次に、外国人の方にとって最大の壁である「漢字の難しさ」についてです。まず、非漢字語圏の方にとって、漢字は「見るからに複雑でわかりにくい」ということは想像にかたくないでしょう。

また、漢字には音読みと訓読みがあります。音読みについてはなんとなく規則性がありますが、訓読みには規則性がありません

さらに、1つの漢字に対して複数の読み方や複数の意味があることもあります。(例:「生」という漢字には「生まれる」「生きる」「生じる」「生える」などの意味 / 読み方があります。)

このように、漢字には「見た目の難しさ」「読み方の難しさ」「意味の難しさ」があるのです。

語彙が難しいポイント③語彙量の多さ

最後に、日本語の「語彙量の多さ」についても言及しておきます。日本語の語彙には「和語」「漢語」「外来語」がありますよね。そのため、どうしても他の言語より語彙量が多くなってしまうのです。

ある研究によると、ヨーロッパ系の言語(フランス語、英語、ドイツ語)では、使用頻度の高さの上位1000語で、日常会話の80%がカバーできると言われています。一方、日本語では、日常会話の80%をカバーするには、使用頻度の高さの上位5000語が必要だそうです。

参考:玉村文郎編(1989・90)『日本語の語彙・意味』(上・下)明治書院、占部匡美「日本語教育史における入門期教科書の基礎語彙I」福岡国際大学紀要No.252581~87(2011)

つまり日本語では1単語で表せる意味が狭く、似たような単語が微妙なニュアンスの違いで使い分けられているので、学習しなければならない語彙の種類が増えてしまうということです。

最後に

というわけで、本記事では、

・他の言語と比較した日本語の難しさ

・外国人の方が日本語学習の中で難しさを感じるポイント

このような内容を解説していきました。本記事にご納得していただけたら、ぜひ他の記事もご覧ください。

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