青年海外協力隊の日本語教師職とは?
倍率や実際の待遇・給料について知りたい!
募集時期や選考方法を知りたい!
このようなお悩みはありませんか?
本記事では、青年海外協力隊の日本語教師職について完全解説いたします。
海外での日本語教師を目指している方の参考になれば幸いです💓
・青年海外協力隊の日本語教師について知りたい方
・海外現地の日本語教師の声や実際の活動内容を知りたい方
青年海外協力隊の日本語教師職とは?
まずは青年海外協力隊の日本語教師職について概要を説明します。
青年海外協力隊の日本語教師職とは?
まず「青年海外協力隊」とは、「自分の知識・技術・経験などを生かして
開発途上国でボランティア活動をする人」のことです。
ボランティア活動といっても、
・ネームバリューがあり帰国後の転職活動に有利
・現地生活費やその他手当も充実している
などの点から大変人気のお仕事です◎
青年海外協力隊には、行政サービス関係、農業関係、工業関係、
教育関係、医療・福祉関係など、さまざまな分野・職種で求人があります。
その中でも日本語教師職では、海外の学校や日本語学校に派遣され、
現地教員と協力して以下のような活動を行います。
- 日本語、日本文化・日本事情に関する授業の実施
- 現地教師の日本語運用能力や教授技術の向上のための協力
- 日本文化祭、スピーチコンテスト等のイベントの企画・実施
- 教材の作成や見直し
- カリキュラムやシラバスの見直し
JICA海外協力隊「日本語教育」より抜粋
青年海外協力隊の日本語教師職には何が必要?
青年海外協力隊の日本語教師職に応募するためには、
以下のような条件に適合する必要があります。
- 日本語教育に関する知識・技能(以下のいずれかを満たす。)
-420時間程度の日本語教師養成講座(通信講座を含む)の修了
-大学または大学院の日本語教育主専攻・副専攻などの修了
-日本語教育能力検定試験合格 - 日本語を客観的に分析できる能力、学習者の母語(現地語)の習得に意欲的な姿勢
- 教科書・教材不足であっても授業を組み立てられる柔軟性
- 同僚教師と協働して、現地の状況に応じたコース運営やイベントの企画・実施ができる力
- 日本文化(着付けや茶道、書道など)に関する知識や経験(部活やサークル等の経験も可)
JICA海外協力隊「日本語教育」より抜粋
「日本語教育に関する知識・技能」に関しては、「420時間程度の
日本語教師養成講座(通信講座を含む)の修了」が最もハードルが低いと考えられます。
様々な教育機関で420時間コースが開催されているので、ぜひチェックしてみてください。
例えば、
TCJの日本語教師養成カレッジでは、このような日本語教師として必要な知識を学んだり、実習を通して経験を積んだりすることができます。
教育訓練給付金制度も利用可能で、条件により、最大10万円が支給されます!
日本語教師を目指している方、日本語教師としての専門性をさらに高めたい方におすすめの講座ですので、ぜひ1度無料説明会に参加してみてください😇
給料・募集要項・倍率について
青年海外協力隊・日本語教師職の待遇や募集要項について、詳しくご紹介します。
給料・待遇
お給料・待遇はどの職種でも同じですが、
派遣期間や派遣地域によって内容が異なります。
長期派遣者に対してのみ、「協力活動完了金」が支給されます。
また「日当」と呼ばれる生活費の支給額は現地の物価によって異なります。
短期(派遣期間:1ヵ月~1年未満)の場合
短期派遣の場合、下記のような手当を受け取ることができます。
日当 :現地生活費として。(※月額 8万円~13万円程度。)
宿泊費 :宿泊施設は原則JICAが用意する。JICAが用意できない場合は宿泊費支給。
往復渡航費:日本〜派遣国間の渡航費。
現地業務費:現地で支給された予算で足りない場合、JICAが負担することもある。
休暇の取得:派遣期間6ヶ月以上の場合、10日の休暇が支給される。
本邦支出対応手当:無給休職/無職の方対象。日本国内で支出が必要な経費等を支給。
(※月額 40,000 円×派遣前訓練期間、月額 55,000 円×派遣期間。)
長期(派遣期間:1年~2年)の場合
短期派遣の場合、下記のような手当を受け取ることができます。
日当 :現地生活費として。(※月額 8万円~13万円程度。)
宿泊費 :宿泊施設は原則JICAが用意する。JICAが用意できない場合は宿泊費支給。
往復渡航費:日本〜派遣国間の渡航費。
現地業務費:現地で支給された予算で足りない場合、JICAが負担することもある。
休暇の取得:派遣期間6ヶ月以上の場合、10日の休暇が支給される。
本邦支出対応手当:無給休職/無職の方対象。日本国内で支出が必要な経費等を支給。
(※月額 40,000 円×派遣前訓練期間、月額 55,000 円×派遣期間。)
協力活動完了金:無給休職/無職の方対象。活動が完了した際にJICAから支給。
(※月額 20,000 円×派遣期間)
募集要項・倍率
過去の日本語教師職の募集要項を紹介します。
募集例1【インバダ外国語教育大学@インドネシア】
●派遣先概要
派遣期間 :2年間
派遣開始時期:2022/4 , 2023/1 , 2023/2 , 2023/3
配属機関 :インバダ外国語教育大学
派遣国 :インドネシア
使用言語 :インドネシア語
●活動内容
①同僚と協力して会話や作文の授業を担当。
週あたり6コマ程度(1コマ50分)を担当する予定。
②日本語能力試験やJFT-Basic対策
③青年海外協力隊が主体となって取り組んでいる教師の勉強会に協力
●現地環境
使用できる設備:机、椅子、パソコン、プリンタ、各種教科書(『みんなの日本語』、『学ぼう日本語』、『できる日本語』、『まるごと』等)
配属先同僚:日本語学科教員8名(常勤5名、非常勤3名)
指導経験は3-17年、修士号保有者有、日本への留学経験者も多数。N2、N3レベル。
学習者:学生190名。レベルはゼロ初級~初級上程度。
募集例2【リオデジャネイロ日本語モデル校@ブラジル】
●派遣先概要
派遣期間 :2年間
派遣開始時期:2022/4 , 2023/1 , 2023/3
配属機関 :リオデジャネイロ日本語モデル校日系社会
派遣国 :ブラジル
使用言語 :ポルトガル語 , 英語
●活動内容
①主に中・上級向けクラス及び会話クラスの授業(週約9時間)を担当。
②同僚教師のレベルアップのための勉強会を定期的に実施。
③授業で使用する教材や掲示物(ポスター等)の作成支援。
④各種イベントへの参加、運営、協力。
●現地環境
コンピューター、プロジェクター、CDプレイヤー、プリンター、コピー機、教材(『日本語ドレミ』、『日本語チャレンジ』、『日本語ジャンプ』、『みんなの日本語初級1』、『みんなの日本語初級2』、『中級へ行こう』、『中級から学ぶ日本語』等)
配属先同僚:協会会長兼学校長(70歳代男性)、コーディネーター(40歳代女性)、
現地教師11名(男性2名、女性9名、教師歴1年~17年、20歳代~40歳代)
学習者:90名(10歳未満4名、10歳代34名、20歳以上52名、初級‐中上級レベル、非日系多数)
日本語教師職の倍率
青年海外協力隊・日本語教師職の倍率は公式で公開されています。
2021年春募集で日本語教師職種の倍率は6倍と高い倍率になっています。
こんな数字を聞くとちょっと腰が引けてしまいますよね…。
ただ、私が説明会に参加して採用の基準について尋ねたところ、
「健康面で不安がないことが最優先事項」だと言われました。
面接でのアピール力や学歴などは関係なさそうなので、
健康体でやる気のある方はぜひ挑戦してみて欲しいと思います!
2021年春募集一般案件職種別選考状況(2022月4月15日時点)
現地職員の声・実際の活動内容
最後に、現地職員の声や、実際の活動内容を暴露した本をご紹介します。
JICA海外協力隊日本語教育ガイド
こちらはJICA公式で発行している日本語教師10名の体験談集です。
青年海外協力隊の概要や応募方法、よくある質問なども記載されているので、
本気で応募を考えている方は一読の価値ありかと思います✨
『青年海外協力隊の虚像』石橋 慶子
『青年海外協力隊の虚像』は実際に青年海外協力隊に参加した石橋さんの経験談です。
「海外協力隊の闇を暴露した」と一時期話題になった本でもあります。
配属先との相性、現地の環境、理想とのギャップなど、、、
自分が配属された時にも出会うかもしれない現実を予習しておくつもりで
読んでみるのもアリかと思います。
最後に
本記事では、
青年海外協力隊の日本語教師職とは?
倍率や実際の待遇・給料について知りたい!
募集時期や選考方法を知りたい!
このような方に向けて解説記事を作成しました。
皆様の参考になれば幸いです!