こんにちは!日本語教師のMilkyです。
やさしい日本語の無料教材ってまだあまり多くないですよね。
本記事は、
✅ N3レベルで理解できる『羅生門』(芥川龍之介)
✅ 単語や文法の解説
このような内容になっています。
どこかでの日本語教室で使っていただけたら幸いです😇❤️
【無料】やさしい日本語で『羅生門』を読もう【N3 読解テキスト】
オリジナルの『羅生門』は青空文庫でご覧になれます。
羅生門(らしょうもん)
①町の様子
ある日の夕方、雨が降っていました。
男の人が羅生門という門の下で、雨が止むのを待っていました。
この時、門の下にはこの男の人と1匹の虫しかいませんでした。
最近この地域で災害が多かったので人が減っていたからです。
また、そのせいでこの地域は貧乏になり、羅生門も汚くなっていました。
汚い羅生門には動物が住んでいたり、悪い人が住んでいたり、死体が捨てられていたりしました。
それで、この羅生門の近くには全然人がいませんでした。
One day in the evening, it was raining.
A man is waiting for stopping the rain under the gate which is called Rashoumon.
At that time, there were only that man & a bug.
This is because the number of people were declining by many recent disasters.
And also this area was poor because of that, and Rashomon gate was becoming very dirty.
In the Rashomon gate, some wild animals live, bad people live, and some dead body were left.
Therefore, there was nobody except for that man now.
②男の人について
その代わりに、カラス(黒い鳥)がたくさんいました。
カラス(黒い鳥)は、羅生門に捨てられた死体を食べているのでしょう。
さっき、わたしは「男の人が雨が止むのを待っていました。」と言いました。
しかし、雨が止んでも男の人はすることがありません。
実はさいきん、仕事を失ったのです。
仕事がないと、お金がもらえません。お金がないと、生活することができません。
男の人は「泥棒になるしかない」と考えていました。
Instead of that, there were a lot of crows.
I think crows eat dead bodies in the Rashomon gate.
A while ago, I said “a man is waiting for stopping rain.”
However, he doesn’t have to do even if it stops rain.
Actually, he just has lost his job these days.
When people don’t have a job, they cannot have money.
And when people don’t have money, they cannot live.
Therefore, he thinks that he should get to be a thief.
③寝る場所を探して
男の人は、だんだん眠たくなってきました。
お金がないので、家がありません。
今日の寝る場所を探します。
周りを見ると、羅生門の上へ登る階段がありました。
「羅生門の上なら、死体があるから人が来ないし、ちょうどいい」と思って、登ることにしました。
The man was getting sleepy.
He doesn’t have money, so he doesn’t have home either.
He was looking for the place to sleep tonight.
He looked around, and found the steps to top of the Rashomon gate.
He thought that “I think there were nobody on top of the Rashopmon gate because there were a lot of dead bodies,” then, he climb.
④羅生門の上
上へ登ってみると、人がいるようでした。
男の人はびっくりして、こっそり見てみました。
そこには、本当にたくさんの死体がありました。ちょっとくさいです。
そして、死体の間におばあさんがいました。
茶色い着物を着ていて、背が低くて、やせた、白髪のおばあさんです。
そのおばあさんは、死体の顔をじっとみていました。
When he climbed the Rashomon gate, he found a person there.
He was surprised and look at that person secretly.
There were a lot of dead bodies indeed.And it smelly.
There was an old woman between dead bodies.
She wore brown Japanese clothes, she was short, and she had white hair.
She was staring at the face of a dead body.
⑤おばあさんは…
男の人は怖くて、びっくりして、そのまま見ていました。
おばあさんは、死体の髪を1本ずつ取り始めました。
男の人は、すごく怖くなくなりました。
そして、次に、だんだん怒り始めました。
しかも、どうしておばあさんが髪を取っているか、理由が全然わかりませんでした。
男の人はおばあさんに近づきました。
The man was afraid and surprised. But he kept looking at her.
Then, that old woman tried to take hair from the dead body one by one.
The man was very terrified.
But he gradually gets to be angry.
And also, he had completely no idea why she was taking hair.
⑥男の人とおばあさんの会話
「おばあさん、何をしていたんですか。」
おばあさんは人に見られていると思わなかったので、とてもびっくりしていました。
おばあさんは「この髪を取って、カツラにしようと思ったんです」と言いました。
「死体の髪を取るということは、悪いことかもしれません。
でも、こんな所に捨てられる死体は、悪いことをしていた人たちです。
だからきっと、わたしを怒らないでしょう。」とも言いました。
“What are you doing?” he asked.
The old woman was very surprised because she was not aware to be seen by someone.
She answered, “I am thinking about making a wig from this hair.”
She kept speaking. “It may be a bad thing to take hair from the dead body, but, the people who were left their body must be bad people. So they won’t be mad at me.
⑦最後
男の人は、おばあさん話を聞きながらいろいろなことを考えていました。
そして、「俺も泥棒になろう」と決めました。
男の人は
「じゃあ、おばあさんも悪い人だからわたしを怒らないでくださいね。」
と言って、おばあさんの茶色い着物を盗んで逃げました。
The man was thinking while she speaking.
After that, he decided to be a thief
He said that “Well, you are also a bad person, so don’t be mad at me!”
And then, he stoled her brown clothes, and go away.
単語
夕方(ゆうがた) the evening
虫(むし) a bug
災害(さいがい) disaster
減る(へる) to decline
貧乏な(びんぼうな) poor
汚い(きたない) dirty
死体(したい) dead body
泥棒(どろぼう) therf
眠たい(ねむたい), 眠い(ねむい) sleepy
登る(のぼる) to climb
ちょうどいい suitable
くさい smelly
白髪(しらが) white hair
髪(かみ) hair
怒る(おこる) mad, angry
カツラ wig
盗む(ぬすむ) steal
文法解説
Vるしかない
〜V辞書形 + しかない
意味:ほかに方法がない。There is no way but to V
[例文]
今日はデートなのに、朝起きられなかった… あとで彼女にあやまるしかない。
もう試験に申し込みました。あとはがんばるしかありません。
V始める
〜Vます形 + 始める
意味:「Vます」を始める。start to V, get to V
[例文]
わたしが宿題をやっているのに、弟はテレビを見始めました。
赤ちゃんが急に泣き始めた。
きっとVでしょう
(きっと) [ふつうけい] + でしょう/だろう
意味:たぶん。probably, I think
[例文]
もう雨が止みましたね。きっと明日は晴れるでしょう。
あの人は高そうな車に乗っています。きっとお金持ちだろうね。
最後に
この記事では、
✅ N3レベルで理解できる『羅生門』(芥川龍之介)
✅ 単語や文法の解説
をご紹介しました。
N3レベルを勉強している方の参考になれば幸いです👏👏