【日本語教育】「もっと」「ずっと」の違い・注意点・例文

文法解説

こんにちは!日本語教師のMilkyです。

本記事は、

✅「もっと」と「ずっと」の違いが説明しにくい…
✅「もっと」と「ずっと」の違いや類似点を整理して欲しい!

このような方におすすめの記事となっています◎

教師が明確に理解していない事項を、学習者に理解させることはできないですよね😂
ぜひ本記事を読んで、「もっと」と「ずっと」の教え方をマスターしてください🙌

この記事を書いているわたしは、日本語教育学科を卒業しており、日本語教師としての経験もあります👩‍🏫どなたかのお役に立てたら幸いです✨

【日本語教育】「もっと」「ずっと」の違い・注意点・例文

それでは早速、「もっと」と「ずっと」の違いを確認します。

「もっと」と「ずっと」の違い

まず、以下2つの例文を比べ、違いを考えてみましょう。

1️⃣ 明日はもっと暑くなるだろう。
2️⃣ 明日はずっと暑くなるだろう。

まず類似点として、2つの例文はどちらも「明日は今日より暑い」ということを表しています

次に相違点として、
「もっと」は「今日も暑いが、明日はさらに暑い」というニュアンスがあり、
「ずっと」は「今日と比べて、明日は暑い」というニュアンスがあります。

つまり、もっと」を使うときは、比較対象のどちらも〜であるという前提を含んでおり
「ずっと」を使う時は、単純に2つのものを比較している ということです。

「もっと」「ずっと」を使った例文

それではさらに、「もっと」と「ずっと」の例文をご紹介します。

もっと

もっと日本語が話せるようになりたいです。
(すでに日本語が話せる、という前提がある)

もっと遊びたい。
(すでに遊んだ後である、という前提がある)

「田中さんはパソコンが得意ですね。」
「いや、山田さんはもっとすごいですよ。」
(田中さんも山田さんもパソコンが得意である、という前提がある)

ずっと

都会より、いなかの方がずっといい。
(都会も良い、という前提はない)

「ひらがなは難しいですね。」
「漢字の方がずっと難しいですよ。」
(ひらがなも難しい、という前提はない)

夢はある方がずっと良い。
(夢がなくても良い、という前提はない)

最後に

本記事では、

「もっと」と「ずっと」の使い分け

についてまとめました。以上、参考になりましたら幸いです😇

今回の参考文献はこちらです。
学習者が間違えやすい文法の解説方法が詳しく記載されています。
このような文法書は、日本語教師なら1冊は手元に置いておきたい本ですので、ぜひご確認ください。

PR
おすすめの日本語教師養成講座

TCJでは、2024年から国家資格になった「登録日本語教員」の試験対策のeラーニング教材「日本語教員試験短期合格パック」を開発しました。

試験ルートで国家試験「日本語教員試験」の合格を目指されている方や、居住地近くに日本語教師養成講座の学校がない方、 移行措置の対象となっていない方などにおススメの教材です。

日本語教員試験(基礎試験・応用試験)の出題範囲を網羅。基礎から応用まで様々な問題を繰り返しながら、 本番試験で必要になる「解く力」を養います。

【本教材に含まれるもの】
①学習ガイド ②国家試験集中講座(動画講座:25時間分、テキスト:紙テキスト+電子テキスト564ページ)
③国家試験対策ゼミ 動画:40時間(4時間x全10回)

本ページはプロモーションが含まれています

文法解説日本語教師向け