【教案不要】『みんなの日本語教え方の手引き』を徹底解説!

みんなの日本語

こんにちは!日本語教師のMilkyです。

本記事は、

・『みんなの日本語』の教案・授業案に悩んでいる

・『みんなの日本語教え方の手引き』は使えるのか知りたい

・『みんなの日本語教え方の手引き』をどう使えばいいか知りたい

このような方向けの内容になっています。

結論を言うと、『みんなの日本語教え方の手引き』を使用することで、『みんなの日本語』の教案・授業案の作成自体が不要になります。こんなに便利な教材を公式が出してくれているので、使わない手はありません。詳しくは下記で解説します。

この記事を書いているわたしは、日本語教育学科を卒業しており、現役の日本語教師です 👩‍🏫多忙を極める日本語教師の皆様のお役に立てたら幸いです✨

『みんなの日本語』簡単な教案(授業案)の作り方

『みんなの日本語』とは、世界中で長らく愛されている日本語学習者用教材です。少々古い教材ではありますが、副教材が充実していますし、「私はこの教材で勉強した」という外国人教師が多いことなどから、現在も国内外の日本語学校で広く使用されています。

しかし、初めて教壇に立たれる日本語教師の方、オンライン日本語教師になったばかりの方は、どのようにして、『みんなの日本語』を使って授業をするのか疑問に思いますよね。

教師は授業前に教案(授業案)を作成し、その通りに授業を進めます。具体的な教案(授業案)の作り方はこちらのページで解説していますので、教案(授業案)を作成したことのない方はこちらをご覧になってください。

さて、教案(授業案)を作成しなければならないことがわかりましたが、この作業は相当な労力を要します。授業の始め方、導入方法、提示する例文、学生への質問、想定される学生からの質問、それぞれの時間配分等々…。人手不足が叫ばれている日本語学校や、副業で日本語教師をされている方にとって、毎授業前にこの作業を行うことは大変困難です。

しかも、教案(授業案)を作成しなければ授業の質が落ちてしまうどころか、間違った知識を学生に教授してしまう可能性もあります。

そのような悲劇を避けるために、『みんなの日本語教え方の手引き』を使って簡単に教案(授業案)を作成しましょう!!

『みんなの日本語教え方の手引き』とは

『みんなの日本語教え方の手引き』とは、『みんなの日本語』シリーズを出版している「スリーエーネットワーク」が出している教師向けの指導書です。『みんなの日本語』の指導内容や、基本的な授業の進め方、各課の進め方等詳しく解説されています。

教材は260ページほどの厚みがあります。内容は第1部〜第3部に分かれており、内容はそれぞれ以下の通りです。

第1部

『みんなの日本語』の使い方全般

・『みんなの日本語』編集方針

・主要教材の内容と構成

・指導時の留意点

第2部

『みんなの日本語』の各課の教え方

・第1課に入るまえに(準備)

・第1課〜第25課の各課の進め方(教案)

第3部

付属資料

・動詞のグループ表

・動詞の活用表

・各課の学習項目と提出語彙

第1部では、『みんなの日本語』シリーズ全体の解説をされています。そして第2部で各課の教え方(教案)が第1課〜第25課まで全て載っています。最後の第3部では、授業で使用できる資料が添付されています。

そして、本書第2部にある『第1課〜第25課の各課の進め方(教案)』が大変優秀で、授業まえにこの部分さえ読んでおけば、改めて教案(授業案)を作成する必要がないレベルの内容になっています。

『みんなの日本語教え方の手引き』の使い方

それでは、本書『第1課〜第25課の各課の進め方(教案)』の内容や、具体的な授業の進め方を解説いたします。

『みんなの日本語教え方の手引き』には、「第1課〜第25課の各課の進め方(教案)」が載っています! …と言っても、イメージ湧きにくいと思います。そこで、まずは『みんなの日本語教え方の手引き』の第1課の進め方(教案)がどのようになっているのか、詳しく紹介します。

第1課の進め方

まず、最初のページに第1課の学習目標、学習内容、新出語彙の紹介があります。新出語彙については、絵カードまでついているので、ここを拡大コピーして授業で使用することも可能です。また、ここには載っていませんが、「先生」と「教師」の違いや、「社員」と「会社員」の違いの説明もわかりやすく解説されています。突然学生からこのような質問が来ても安心です。

次に、「〜は〜です」の文法の学習に進みます。

導入や、導入後の練習の仕方、例文などがあげられています。各文法項目につき、導入1パターン、展開が1〜数パターン挙げられています。

最後に、会話というパートの指導方法が記載されています。『みんなの日本語』に掲載されている会話についての解説や、場面練習の提案などが記載されています。

このように、各課について

・学習目標

・学習内容(文法、語彙)

・各文法の導入、展開(練習)

・会話練習

の記載があります。

特に「各文法の導入、展開(練習)」の例については教案(授業案)のように書かれていますから、授業前に一読し、授業時に本書を持参すれば、教案(授業案)を作成する必要はないと感じました。

時間配分が書かれていないことと、例文が少なめという点が懸念点です。必要であれば、時間配分と+αの例文を本書にメモ書きしておけばOKです。

最後に

本記事では、

・『みんなの日本語』の教案・授業案に悩んでいる

・『みんなの日本語教え方の手引き』は使えるのか知りたい

・『みんなの日本語教え方の手引き』をどう使えばいいか知りたい

このような方向けに、『みんなの日本語教え方の手引き』を詳しく解説しました。

『みんなの日本語』は多くの現場で使用されている教材です。日本語教師なら誰しもが一度はこの教材を使った授業を受け持つことになるでしょう。『みんなの日本語教え方の手引き』を使って、効率的な授業作りにお役立ていただけたら幸いです💓

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