こんにちは!日本語教師のMilkyです。
本記事は、
✅ 日本語教材に独特のローマ字表記のルールが知りたい!
という方向けに、ローマ字表記の規則をご紹介します。
ローマ字表記のルールは細かいものが多く覚えにくいのですが、
教師がきちんとルールを覚えて使用しないと学習者を混乱させてしまいます😢
ぜひ本記事を何度も読み返して、ローマ字表記のルールを覚えてください🙌
この記事を書いているわたしは、日本語教育学科を卒業しており、現役の日本語教師です 👩🏫
備忘録として書いているのですが、どなたかのお役に立てたら幸いです✨
日本語教育現場で使われるローマ字表記の規則
基本の表記(ヘボン式)
まず、基本的には「ヘボン式」と呼ばれる表記を使います。
ヘボン式ローマ字の表記は以下の通りです。
わ wa | ら ra | や ya | ま ma | は ha | な na | た ta | さ sa | か ka | あ a |
り ri | み mi | ひ hi | に ni | ち chi | し shi | き ki | い i | ||
を o | る ru | ゆ yu | む mu | ふ fu | ぬ nu | つ tsu | す su | く ku | う u |
れ re | め me | へ he | ね ne | て te | せ se | け ke | え e | ||
ん n,m | ろ ro | よ yo | も mo | ほ ho | の no | と to | そ so | こ ko | お o |
ぱ pa | ば ba | だ da | ざ za | が ga |
ぴ pi | び bi | ぢ ji | じ ji | ぎ gi |
ぷ pu | ぶ bu | づ zu | ず zu | ぐ gu |
ぺ pe | べ be | で de | ぜ ze | げ ge |
ぽ po | ぼ bo | ど do | ぞ zo | ご go |
りゃ rya | みゃ mya | ぴゃ pya | びゃ bya | ひゃ hya | にゃ nya | ぢゃ ja | ちゃ cha | じゃ ja | しゃ sha | ぎゃ gya | きゃ kya |
りゅ ryu | みゅ myu | ぴゅ pyu | びゅ byu | ひゅ hyu | にゅ nyu | ぢゅ ju | ちゅ chu | じゅ ju | しゅ shu | ぎゅ gyu | きゅ kyu |
りょ ryo | みょ myo | ぴょ pyo | びょ byo | ひょ hyo | にょ nyo | ぢょ jo | ちょ cho | じょ jo | しょ sho | ぎょ gyo | きょ kyo |
長母音
長母音とは、伸ばす母音のことです。
ā や ū のような記号を使うこともありますが、
日本語教育の現場では、シンプルに母音を続けて記載する方が主流です。
(例)
おかあさん → okaasan
おとうさん → otoosan
りょうり → ryoori
ハイフンの使い方
日本語教育の現場でローマ字を使用する際、様々な場面でハイフンを使用します。
①接頭語の後、接尾語の前
接頭語とは、「お食事」の「お」など、意味のある語の前に付くもので、
それ単体では使われない語です。
接尾語は「王様」の「様」など、意味のある語の後に付くもので、
それ単体では使われない語です。
(例)
お食事 → o-shokuji
お弁当 → o-bentoo
田中さん → tanaka-san
おいしさ → oishi-sa
②複合語の間
複合語とは、「日本人 (日本+人) 」のように、2つ以上の単語が合体し、1つの語となったものです。
(例)
日本人 → nihon–jin
韓国料理 → kankoku–ryoori
テレビ電話 → terebi–denwa
③語尾が変形する部分と変形しない部分の境界
動詞や形容詞は語尾の部分が変化します。
「食べる」「食べない」「食べた」「食べよう」
「きれいだ」「きれいな」「きれいじゃない」など
その境界線ハイフンを入れます。
(例)
会いましょう → ai–mashoo
話したい → hanashi-tai
おいしい → oishi–i
アポストロフィの使い方
日本語教育の現場でローマ字を使用する際、様々な場面でアポストロフィも使用します。
①「ナ行」と「ん」を区別するため
「ナ行」と「ん」を区別するため、「n」の後に母音が来る時、アポストロフィを置きます。
(例)
全員 → zen’in
雰囲気 → fun’iki
恋愛 → ren’ai
②短縮した部分を強調するため
文を短縮したとき(「している」→「してる」等)にもアポストロフィを使います。
(例)
何をしているの?→ 何してるの? → nani’ shite’ ru no ?
出かけるのです → 出かけるんです → dekake-ru n’ desu.
「ん」の表記
「ん」は常に「n」と表記します。
「m」「ŋ」と発音するときも「n」と書きます。
(例)
今晩 → kon-ban
新聞 → shinbun
赤ん坊 → akanboo
「っ」の表記
「っ」は二重子音で表します。
(例)
結婚 → kekkon
バット → batto
せっかく → sekkaku
最後に
本記事では、
✅ 日本語教材に独特のローマ字表記のルールが知りたい!
という方向けに、ローマ字表記の規則をご紹介しました😇
皆様のお役に立てたら幸いです🙌