【JLPT】日本語能力試験N5のメインテキスト【比較まとめ】 - にほんご Study

【JLPT】日本語能力試験N5のメインテキスト【比較まとめ】

JLPT

こんにちは!日本語教師のMilkyです。

本記事は、

N5レベルの教科書多すぎ😫 どれ使えばいいの?

N5対策におすすめの本は?って聞かれたけど、そんなの知らない😥

こんな方におすすめの内容となっています。

この記事を書いているわたしは、日本語教育学科を卒業しており、現役の日本語教師です 👩‍🏫

この記事が誰かの参考になれば幸いです。💓

【JLPT】日本語能力試験N5のメインテキスト【比較まとめ】

・そもそも『日本語能力試験』とは?

・『N5レベル』ってどのくらい日本語ができるの?

というのは別記事で解説予定です。

しばしお待ちを🙇‍♀️

メインテキスト・文法テキスト

本記事ではメインテキストについてご紹介します。

文法用テキストがメインになることが多いです。

語彙、漢字、読解、聴解、問題練習のテキストについても記事を作成予定です。

N5レベルの文法は細かく分けると 150 程度あります。

(参考:1994『日本語能力試験出題基準』国際交流基金・日本国際教育協会)

超王道:みんなの日本語【初級1】

みんなの日本語初級1 第2版 本冊 [ スリーエーネットワーク ]

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感想(19件)

1冊目は、言わずとしれた王道の教科書『みんなの日本語』シリーズです。

『初級1』はN5レベルを網羅しています。

各国語訳版の文法解説書、単語帳や、教師用の手引き、
文法書に対応した読解・聴解・問題練習もあります。

メリットには

✅ 文法書に対応した読解・聴解・問題練習教材がある

✅ 多くの教師、教育現場で使われている

✅ 外国人教師もかつてこの教材を使用していたことが多い

このような点があげられます。

デメリットは、

🔼 単語や表現が古いものもある(テレフォンカード、カセットテープなど)

🔼 その文法項目でその例文出すのはちょっと…😅 という部分が時々ある

🔼 会話ややりとりをする練習が少ない

このような感じです。

みんなの日本語 初級1

出版年:1998年(初版)

出版社:スリーエーネットワーク

参考リンク:3Aネットワーク

コミュニケーション重視:まるごと【A1・A2】

まるごと日本のことばと文化(入門(A1) りかい) [ 国際交流基金 ]

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まるごと日本のことばと文化(初中級 A2/B1) [ 国際交流基金 ]

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感想(0件)

『まるごと』国際交流基金が開発しました。

『日本語でのコミュニケーションができるようになる』ことを目標としており、

前項の『みんなの日本語』のデメリット面をカバーしています。

A1, A2レベルの教材終了時点で、N5レベルに到達していると考えられます。

メリットには

✅ 実践的なコミュニケーション能力の育成にぴったり

✅ 文法積み上げ式テキストではないので、教科書を順番通りに進める必要がない

✅ 「まるごとサイト」が充実しており、eラーニング用の教材等が無料で使える

このような点があげられます。

デメリットは、

🔼 JLPT日本語能力試験対策のクラスには合わない

🔼 1つ1つ文法項目を勉強したい学習者には向かない

🔼 新しい教材なので、『みんなの日本語』に比べて受け入れられにくいかも

このような感じです。

まるごと 日本のことばと文化 入門 A1-A2, りかい, かつどう

出版年:2013年

出版社:独立行政法人 国際交流基金

参考リンク:まるごとサイト

とりあえず1冊選ぶなら:TRY! N5

TRY!日本語能力試験N5英語版改訂版 文法から伸ばす日本語 [ アジア学生文化協会 ]

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感想(0件)

『TRY!』シリーズは、文法テキストです。

N5レベルからN1レベルまでの教材があり、英語はもちろん、中国語版、ベトナム語版もあります。

『みんなの日本語 初級シリーズ』はN4レベルまでなので、

N3、N2、N1の学習も視野にいて入れている学習者なら、TRYシリーズも要検討です。

メリットには

✅ N5レベルからN1レベルまで幅広く対応した文法テキスト

ウェブサイトから音声や語彙リストが無料でダウンロードできる

✅ 全体的に難易度が低い

このような点があげられます。

デメリットは、

🔼 『みんなの日本語』シリーズと比べると、文法以外の教材が少なすぎる

🔼 説明や例文のボリュームも少なめで、ガッツリ勉強したい学習者には物足りないかも

🔼 会話ややりとりをする練習ができない

このような感じです。

TRY! N5 文法から伸ばす日本語

出版年:2014年

出版社:アスク出版

参考リンク:アスク出版 TRY!シリーズ

新しいレベルの導入として:総まとめ N5

日本語総まとめ N5 かんじ・ことば・ぶ/佐々木仁子/松本紀子【1000円以上送料無料】

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感想(0件)

『総まとめシリーズは『TRY!』シリーズと同様、アスク出版の教材です。

N5レベルからN1レベルまで幅広く対応しています。

『TRY!』シリーズとの違いは、『総まとめ』が文法学習を中心に展開しているわけではないところと、さらに易しいレベルであるという点です。

『総まとめ』は『文法』『語彙』『読解』など、分野別にテキストが用意されています。
(N5レベルは量が少なすぎるので1冊にまとめられています)

そして、『みんなの日本語』のように文法書とその他のテキストが対応しているわけではありません

メリットには

✅ N5レベルからN1レベルまで幅広く対応した文法テキスト

✅ 勉強したい分野ごとのテキストがある

✅ 難易度が低く、新しいレベルへの入門として使いやすい

このような点があげられます。

デメリットは、

🔼 『総まとめシリーズ』だけでJLPT日本語能力試験対策にはならない(量が少ない・易しすぎる)

🔼 外国語訳が正確ではない部分もある、とのレビューをいくつか発見

🔼 会話ややりとりをする練習ができない

このような感じです。

総まとめ N5

出版年:2017年

出版社:アスク出版

参考リンク:アスク出版 総まとめN5

英語圏なら:げんき1

初級日本語げんき(1)第3版 GENKI:An Integrated Cours [ 坂野永理 ]

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感想(2件)

この教材もシリーズものですが、げんき1がN5レベルです。

国内では「聞いたことあるかな」くらいかと思いますが、

海外の日本語学校ではメジャーなテキストです。

英語でかなり詳しい解説がついていますので、英語圏出身・英語が堪能な学習者にはぴったりです。

メリットには

英語での解説がかなりしっかり書いてある

✅ 問題文にも英訳があるので、「次何をすればいいか」がわかりやすい

✅ 1冊で一通り勉強できる
 (『みんなの日本語』だと『文法』『読解』など用途別で本が分かれている)

このような点があげられます。

デメリットは、

🔼 英語がわからない学習者には使いにくい

🔼 ローマ字のルビが振ってあり、ひらがなに慣れにくい

🔼 N5レベルを全て網羅しているか微妙(内容がちょっと薄め)

このような感じです。

初級日本語 げんき1

出版年:2011年

出版社:The Japan Times Publishing, Ltd.

参考リンク:げんき-online

さいごに

本記事では、

✅ N5レベルのメジャーなメインテキスト

✅ N5対策にも使える文法教材

このような内容をご紹介しました!

今回は『文法テキスト』『メインテキスト』を取り上げましたが、

語彙、漢字、読解、聴解、問題集に関する記事もそれぞれ作成予定です。

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