こんにちは!日本語教師のMilkyです。
やさしい日本語の無料教材ってまだあまり多くないですよね。
本記事は
✅ N3レベルで理解できる『わるい王さま(伝説)』(アンデルセン)
✅ 単語や文法の解説
このような内容になっています。
どこかでの日本語教室で使っていただけたら幸いです😇❤️
【無料】やさしい日本語で『わるい王さま(伝説)』を読もう【N3 読解テキスト】
オリジナルの『わるい王さま(伝説)』は青空文庫でご覧になれます。
『わるい王さま(伝説)』
① わるくて こわい王さまがいました
むかしむかし、悪い王さまがいました。
彼は「世界を支配したい。みんなを怖がらせたい。」と思っていました。
そして、いろいろな国で戦争をし、たくさんの人が死にました。
女の人も、子どもも、みんな殺してしまいました。
王さまはたくさんの国を支配し、お金持ちになりました。
Once upon a time, there was the bad king.
He thought “I want to control the world. I want threaten everybody.”
He did a number of wars, and so many people died.
He killed even women and children.
He actually controlled the world and got big money.
② どんどん戦争をしました
王さまは「わたしはなんてすばらしいんだ!
もっともっとお金持ちにならなきゃ」と考えていました。
そして、どんどん戦争をして、たくさんの国に勝ちました。
王さまはお金がたくさんあったので、自分の銅像をたくさん作りました。
町中に作り、家中に作り、そして教会の中にも作ろうとしました。
しかし、教会の方は反対しました。
「王さま、あなたはすばらしいです。
しかし、神様はもっとすごいのです。
教会にあなたの銅像を作らないでください。」と言いました。
He thought “How wonderful I am! I should do more wars and get more money!”
Then, he did, won and earn money a lot.
He was very rich, so he made his statues.
All his country, his house, and he tried to make it in church.
But priests persuaded him.
They said “Your majesty, you are already fine, but even you cannot be higher than the God.”
“Please, please not make your statues in the church.”
③ 王さまは神様にも勝とうとしました
王さまは「そうか、わかった。では神様に勝とう。」と言いました。
そして大金をかけて、空飛ぶ船を作りました。
空飛ぶ船にはたくさんの武器がありました。
空飛ぶ船に乗って、王さまは空へ飛んで行きました。
どんどん、どんどん高く飛んで行きました。
神様はそれを見て、天使を1人王さまのところへ行かせました。
王さまは天使を見て、天使に鉄砲を打ちました。
たくさん鉄砲を打ちました。
しかし鉄砲の弾は天使の羽に当たって、王さまのところに戻ってきました。
The king said “Oh, I see. Then, let’s beat him.”
He had people make the flying ship with much money.
The ship has many weapons.
The king rode it and went up higher and higher.
The god looked at him and let one angel go.
The king saw the angel and tried to hit her.
He tried to shoot again and again.
But gun bullets were rebounded to the ship.
④ 王さまの船はボロボロになりました
鉄砲の弾は王さまの船を攻撃し、
王さまの船はボロボロになってしまいました。
空飛ぶ船は壊れてしまい、どんどん下へ落ちていきます。
王さまはとてもがっかりして、何もできなくなりました。
最後に空飛ぶ船は森に落ちてしまいました。
王さまは「私は神様に勝つのだ。絶対に勝つのだ。」と言いました。
王さまは次の戦いのために、7年間準備しました。
とても強い空飛ぶ船を作り、たくさんの兵隊を訓練しました。
そうしてやっと船で神様のところへ行こうとした時、
神様は王さまのところにハチの群れを送りました。
The gun bullets made the ship tattered.
The ship was broken and dropped.
The king was so depressed and could not do anything.
The ship dropped into the woods at last.
He said, “I will win. I will beat him.”
He prepared for seven years for the next war with the god.
He made the stronger flying ship, and trained a number of armies.
Finally, he tried to come to the god again.
At that time, however, the god let bees go to the king.
⑤ 1匹のハチに負けてしまいました
小さなハチの群れでしたが、ハチは王さまの周りを飛んで
王さまをたくさん刺しました。
王さまはとても怒ってハチと戦いました。
でもハチは小さいので、戦うのが難しいのです。
王さまは「高級な布で私を包みなさい!!」と部下に言いました。
そうすればハチに刺されないと思ったのです。
みなさんは王さまを高級な布で包みましたが、
布の中に1匹だけハチが入ってしまいました。
It was just a flock of bees, but they sting the king.
The king got mad and tried to kill them.
But it was very hard to do so because they were so small.
The king ordered, “Cover me with an expensive cloth!”
He thought that the cloth would save him from bees.
People covered him with cloth.
But, unfortunately, only one bee was inside the cloth with the king.
⑥ 王さまの部下はみんな大声で笑いました
ハチは王さまの耳の中に入って、刺してしまいました。
そのせいでハチの毒は王さまの頭の中に入ってしまいました。
王さまはハチの毒のせいで頭がおかしくなりました。
高級な布を捨てて、服も脱いで、裸で踊り出しました。
王さまの部下はみんな大きな声で笑いました。
ずっと怖かった王さまが神様に勝とうとして、
たった1匹のハチに負けてしまったのですから。
That bee went into his ear, and stung.
Then, the poison of the bee went into his head.
He got crazy because of the poison.
He took off the cloth, his outfits, and started to dance.
People around him could not help laughing.
This is because the king who tried to beat the god was beaten by just one bee.
単語 (たんご)
支配(しはい)する control
怖(こわ)がらせる / 怖(こわ)がらす threaten
銅像(どうぞう) statue
教会(きょうかい) church
武器(ぶき) weapon
天使(てんし) angel
鉄砲(てっぽう) gun
羽(はね) wing, feather
ボロボロ(な) tattered
兵隊(へいたい) army
訓練(くんれん) train
蜂(はち) bee
包(つつ)む cover, wrap
部下(ぶか) subordinate, low rank people, follower
刺(さ)す sting
毒(どく) poison
文法 (ぶんぽう)
Vなきゃ
Vない形 + なきゃ
意味:なければならない。 have to do
[例文]
明日は早起きだから、早く寝なきゃ。
I have to go to bed early because I get up early in the morning.
お金が必要だから、働かなきゃ。
I have to work because I need money.
V(さ)せる
V(さ)せる
意味:してもらう。have (人) do, let (人) do
[例文]
休暇中は学生にたくさん勉強させたい。
I want to have students study hard during holidays.
そのパソコンを使わせていただいてもいいですか?
Could you let me use that PC?
V出す
Vます形 + 出す
意味:し始める。start to do
[例文]
気分が良くなったので、突然歌い出した。
I got to feel better, so began to sing suddenly.
30歳になったので、健康に気をつけ出した。
I got to be 30 years old, so started to care about my health.
最後に
この記事では、
✅ N3レベルで理解できる『わるい王さま(伝説)』(アンデルセン)
✅ 単語や文法の解説
をご紹介しました。
N3レベルを勉強している方の参考になれば幸いです👏👏