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アルク「登録日本語教員養成セット」のメリット・デメリットは?料金・内容を他講座と比較して解説

登録日本語教員は、今後の日本語教育の中核を担う専門職であり、日本語教師を目指す多くの方が就職・転職・海外でのキャリア形成などを見据えて取得を目指す資格です。

一方で、試験や実習・課題の負担は決して軽くなく、体系的な知識の習得や指導スキルの習熟が必要となるため、通信講座を利用して効率的に学習を進める方も増えています。

そこで本記事では、長年日本語教育を支えてきたアルクの『登録日本語教員養成セット』に着目し、セットの特徴・価格・学習内容・合格実績、さらに他社講座との比較におけるメリット・デメリットを、実際の購入者の口コミとともに詳しく解説します。

※本ページにはPRが含まれています

アルク「登録日本語教員養成セット」の特徴

アルクの「登録日本語教員養成セット」は登録日本語教員試験の対策セットです。
セットには、以下のコンテンツが含まれており、試験合格に向けた独学用の教材として利用できます

価格69,300円(税込)
教材・テキスト「日本語教員の基礎知識」全10巻(紙/電子版) 
加えて『日本語教員試験 対策用語集』『日本語教員試験 まるわかりガイド』の2冊
映像講義/動画ポイント学習動画あり(スマホ/タブレットで視聴可) 
副教材まとめクイズ(学習アプリ「booco」で対応)付き
学習ガイド(教材構成・学習の進め方・アプリ/動画の使い方の案内)付き
講師教材執筆は教育・言語学など各分野の専門家が担当
※講義形式の「講師によるライブ指導」は含まれない
オンライン対応電子版テキスト、動画、アプリ対応
サポート体制このセットは「教材セット」であり、 提出課題の添削 や 個別質問対応、修了証の発行などは含まれていない。あくまで独学用教材。

アルクの「登録日本語教員養成セット」は、自宅やカフェ等で自分のペースで学べる独学教材として非常に完成度が高く、日本語教育の基礎知識を体系的に学べる点が大きな特徴です。

膨大な範囲が求められる登録日本語教員試験に向けて、主要10冊の紙テキストと電子版テキスト、さらに動画解説やアプリ学習(booco)がセットになっており、独学でも取り組みやすいように学習環境が整っています。

また、語彙集や学習ガイド、ポイント解説動画など副教材も充実しており、日本語教育の歴史・文法・言語学・教授法・社会言語学など、試験に必要な知識を幅広くカバーできます。

一方で、いわゆる「通信講座」のような添削指導や質問対応は含まれていないため、自分で計画を立てて進めたい人向けの教材セットと言えます。

しかし、日本語教育大手のアルクが長年蓄積してきたノウハウを凝縮した教材であり、試験対策に必要な領域を網羅して学べるため、総じてコスパの高い日本語教員養成教材だと言えるでしょう。

アルク「登録日本語教員養成セット」の他社と比べたデメリット

次にアルクの「登録日本語教員養成セット」を他社教材や通信講座と比較した際の違いについて紹介していきます。まずは、他社と比較した際にやや物足りなく感じてしまう可能性がある部分について見ていきましょう。

動画講義が少なく、学習の中心はテキストになる

アルクの養成セットは、日本語教育の基礎知識をしっかりと体系的に学べるように、10冊の紙テキストと電子書籍、さらにアプリ学習(booco)が組み合わされています。

その一方で、通信講座のような「講師による授業形式の動画」は用意されておらず、動画は補助的なポイント解説に留まります。
そのため、学習を動画中心に進めたい方や、映像で理解を深めたい方にとっては、テキスト中心の構成がデメリットとなる場合があります。

もちろんアルクのテキストは専門性が高く、内容も網羅的ですが、独学が苦手な方は「もう少し動画講義があれば…」と感じる可能性がありそうです。

教材ボリュームが多く、初心者には負担に感じることも

アルクの教材は日本語教育の知識を基礎から幅広くカバーしているため、テキストの量が多いのが特徴です。その分、内容の理解には一定の時間と集中力が必要です。

他社のように「映像講義+テキスト少なめ」で学べる講座と比較すると、アルクはより学術寄りで専門性が高いため、初学者やライトに学びたい層には学習負荷が大きく感じられるかもしれません。

特に以下のような人は、ボリュームの多さがネックになる場合があります。

しっかり腰を据えて学べる人には向いていますが、効率重視の人にはやや重い内容と言えるでしょう。

質問サポートや添削指導はついていない

アルクの養成セットは「教材セット」であり、通信講座型のサービスではありません
そのため、次のようなサポートは提供されていません。

他社の通信講座(ヒューマンアカデミー資格の大原)では対面でのサポートや、添削指導を受けられるのが一般的ですが、アルクは完全に自力で進める独学スタイルです。

そのため、

など、サポートが手厚い講座と比較すると不便に感じる方もいるでしょう。

とはいえ、独学に強い人や、自分のペースで進めたい人にとっては、余計な縛りがなく使いやすいというメリットもあります。

アルク「登録日本語教員養成セット」の他社と比べたメリット

続いてアルクの「登録日本語教員養成セット」の優れている点について紹介していきます。

体系的に日本語教育の基礎を学べる一貫したカリキュラム

アルクの養成セットの大きなメリットの一つは、日本語教育の知識を「基礎から体系的に」学べるように設計されている点です。

10冊のテキストと電子版、さらに学習アプリ「booco」を組み合わせた構成になっており、
言語学・教授法・日本語文法・評価・運用・社会言語学など、登録日本語教員試験に求められる内容を 無駄なく順序立てて学習できるようになっています。

この一貫性のある学習システムにより、初めて日本語教育を学ぶ方でも、基礎から段階的に知識を積み上げることが可能となり、効率的に試験に必要な知識を身につけることができます

他の講座では動画中心で概要をさらうだけのものも多い中、
アルクのように 深く理解しながら学べる構成 は、基礎からしっかり学びたい方にとって大きな魅力です。

スキマ時間でも学べるアプリ学習・電子書籍対応

アルクの養成セットでは、紙テキストだけでなく電子書籍版とアプリ学習が用意されており、
忙しい人でもスキマ時間を使って学習を続けられるように工夫されています。

特に、学習アプリ「booco」では以下が可能です。

日本語教育の学習内容は本来ボリュームが多く、まとまった時間を確保しづらいという課題がありますが、
アルクの教材は 紙+電子+アプリ の3方向から学べるため、短い時間でもコツコツと効果的に進めることが可能です。

忙しい社会人や育児中の人でも続けやすい点は、他社のテキスト中心機材よりも優れていると言えるでしょう。

老舗・アルクによる信頼性の高い教材で安心して学習できる

アルクの登録日本語教員養成セットは、語学教育の老舗であるアルクが長年培ってきたノウハウを基に作られています

日本語教育能力検定試験対策本の定番『日本語教育能力検定試験 公式問題集』や
『日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド』などの出版で培ってきた専門性が活かされているため、教材の信頼性は非常に高いと言えます。

特に以下の点から「安心して学べる教材」として高く支持されています。

他社の通信講座では講師により内容の質にばらつきがあることもありますが、
アルクの教材は専門家監修のもと均一なクオリティが保たれているため、独学でも安心して利用できる点は大きな強みです。

アルク「登録日本語教員養成セット」の受講がおすすめな人

ここまでアルクの「登録日本語教員養成セット」のメリット・デメリットについて紹介しました。

ここからはそれらを踏まえて、アルク「登録日本語教員養成セット」が向いている人・向いていない人について紹介していきます。

アルク「登録日本語教員養成セット」が向いている人

体系的にしっかり学びたい人

アルクの「登録日本語教員養成セット」は、日本語教育の基礎から応用までを体系的に学べるよう構成されています。
10冊の紙テキスト+電子版テキスト+学習アプリ(booco)が組み合わされており、幅広い日本語教育の知識を順序立てて理解できる点が大きな強みです。

特に、登録日本語教員試験では言語学・文法・教授法・評価・社会言語学などの膨大な領域が問われますが、
アルクのセットはこれらを 専門家監修の教材で網羅的にカバーしているため、
独学でもしっかりと学びたい人に最適です。

独学での知識定着を優先し、深く理解しながら進めたいという方にとって、非常に頼れる教材と言えるでしょう。

スキマ時間で効率的に学びたい人

アルクの「登録日本語教員養成セット」は「紙・電子書籍・アプリ」の3つの媒体で学べるため、忙しくてもコツコツ進めたい人に適しています

というように、環境に応じて柔軟に学習手段を切り替えることができ、
まとまった学習時間を確保しづらい人でも続けやすい仕組みになっています。

仕事・家事・育児と両立しながら資格取得を目指す社会人にとって、
この手軽さは大きなメリットと言えるでしょう。

自分のペースで独学したい人

アルクの「登録日本語教員養成セット」は、通信講座のような質問サポートや添削指導がつかない教材セットです。
そのため、以下のようなタイプの人に特に向いています。

「必要な情報は自分で調べる」「自分のペースで進めたい」という人にとって、
自由度が高く、ストレスなく利用できる教材になっています。

逆に「質問サポート必須」の人には不向きですが、
独学に強いタイプの人には非常に相性が良い教材といえます。

アルク「登録日本語教員養成セット」が向いていない人

質問サポート・添削指導が欲しい人

アルクの「登録日本語教員養成セット」は、通信講座ではなく「独学教材」であるため、以下のようなサポートはついていません。

そのため、疑問点が出たときに講師にすぐ質問したい人や、添削で弱点をフィードバックして欲しい人にとっては不向きです。

専門知識が広く深い日本語教育の学習では、「質問できる環境」が非常に重要だと感じる人もいるため、手厚いサポートを求める方には他社の通信講座の方が満足度が高い可能性があります。

完全オンラインのeラーニング中心で学びたい人

アルクの「登録日本語教員養成セット」には電子書籍やアプリ学習(booco)はありますが、
STUDYing(スタディング)やフォーサイトのような、本格的なeラーニングシステムは備わっていません

そのため、

というニーズには十分応えられない可能性があります。

オンライン完結型のeラーニングを主軸にしたい人は、
学習管理・講義動画・問題演習がすべて揃っている別の通信講座の方が向いていると言えるでしょう。

アルク「登録日本語教員養成セット」を他社の講座と比較

講座 価格の安さ 初心者の学びやすさ コンテンツの質 サポート体制
アルク ⚪︎ ×
TCJ ⚪︎ ⚪︎
ヒューマンアカデミー
資格の大原

料金の安さで比較

教材セット・講座価格(税込)
アルク「登録日本語教員養成セット」69,300円
TCJ「日本語教員試験 短期合格パック」99,800 円
ヒューマンアカデミー「日本語教師養成講座」730,978円
資格の大原「420時間総合コース」489,000円

アルクの「登録日本語教員養成セット」は 69,300円(税込) で、
日本語教師関連の学習手段の中では比較的安く利用できる教材セットです。

TCJの「日本語教員試験 短期合格パック」と比べても約3万円安く、
登録日本語教員試験の対策としては比較的手に取りやすい価格設定と言えます。

一方で、ヒューマンアカデミーや資格の大原が提供する 420時間コース(日本語教師養成講座) は、
資格要件を満たすための本格的な「通学・オンライン講座」であり、
その分 受講料は数十万円〜70万円台 と大きく跳ね上がります。

※上記の講座は「資格取得のための420時間カリキュラム」を含むため、
アルクのような 教材セット とは内容・目的が大きく異なり、
単純に料金だけを比較することはできませんが、参考までに。

アルク「登録日本語教員養成セット」のメリット・デメリットまとめ

この記事では、アルクの登録日本語教員養成セットのメリット・デメリットについて紹介しました。

総合的に見てもアルクの養成セットは、専門家が執筆した教材の質や体系的に学べる構成で高く評価されています。特に、幅広い日本語教育の知識をしっかりと身につけられる網羅性や、紙・電子・アプリを活用した学習のしやすさが特徴です。

また、通信講座ではなく独学用の教材セットであるため、自分のペースで深く学習を進めたい方にとっては扱いやすく、長期的な学習にも向いた内容です。

日本語教育の基礎をしっかり学びたい方や、登録日本語教員試験に向けて体系的に準備したい方には、アルクの登録日本語教員養成セットが適していると言えるでしょう。

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